舞台「タンブリング」vol.1
演出・振付:増田哲治
脚本:江頭美智留、吉谷光太郎
舞台監督:舛田勝敏
音楽監督:鮫島巧、okky
出演:大東俊介
良知真次、中河内雅貴、菅田将暉、相馬圭祐、細貝圭、荒木健太朗、三上俊、
古川洋介、陳内将、JOEY BENI、タモト清嵐、TETSU ほか
この舞台はドラマ版の5年後のお話で、ドラマ版は一切見たことなかったけど知らなくても楽しめました。ちょっとだけドラマの登場人物の話(あいつは今はこんなことやってんだぜ~)があったけど、全然OK。むしろこの舞台観てドラマ版見たくなったしね。裕くん主演なんだね。
大東くん演じる木山がさながら安西先生の「諦めたらそこで試合終了だよ」を心念においたような熱血教師で、ルーキーズの川藤を彷彿とさせた(笑) 話の内容的には、不良生徒に新体操を始めさせるっていうものだから、まさにルーキーズとか、ごくせんとか、そんな感じ。
わたしはこういういかにもな青春熱血物語は感動を狙っているように感じられてすこし苦手意識があるんだけど、結論から言います、泣いた。(笑)
泣いた理由は分かる。ひとつめは、今現在のわたしに効く言葉がたくさん出てきたこと。「変われんだよ。誰だって、いつだって。」で涙ボロリ。今のわたしにとって、本当にありがたくて、勇気づけられる言葉。「いいなお前ら、諦めるんじゃねえぞ。自分で自分の人生、投げるんじゃねえぞ。」
ふたつめは、役者さんが実際に一から練習して新体操を習得していたこと。バック転やバック宙も出来ない状態から1ヶ月(しかも練習は週1,2だったらしい)の稽古であれだけの演技をできるようになるのは、本当にすごい。特典映像の稽古風景とかインタビューも合わせて観て本当に感動した。おったまげた。役者さんってすごい。
そしてそこでも、バック転とバック宙の連続技を習得した中河内くんが言っていた。「諦めたらそこで終わりなんだよ」説得力ありすぎて泣ける。
ストレートなお芝居だと思っていたら歌もあって、所々にダンサーさんやTETSUさんによるダンスもあって、どちらかと言うとミュージカルだった。といっても、ソロがあるのは良知さんと中河内くんと菅田くんだけだったけど。最初の振り付きの合唱、よかったなー。中河内くんダンスうまいなー。(笑)
良知さんと中河内くんと菅田くんの歌はシリアスな場面ということもあって、3人ともすごくつらそうな面持ちと声音で歌ってたから切なかった‥。
切ないといえば菅田くん演じる平野が川本とぶつかったり、病院を抜け出してから喧嘩終了後の「プロのダンサーにはなれねえって…」あたりまでの、ザ・怪我人!というか(笑)、悲壮感、絶望感?精神弱りまくった感じが全身から出てて、素敵だったなあ。菅田くんのお芝居初めて観たけど、今度主演映画やるし、ちょっと気になった。
そのシリアス展開突っ走った後の、大会での演技からのラストシーンは笑顔満載で観てるこっちも楽しいものだった。やっぱ舞台のいいところってそこですよね。臨場感。
中河内くん演じる土井は女好きで喧嘩っ早いチャラ男だったんだけど、女好きは普段の中河内くんからは想像もできないキャラだからおもしろかった(笑) でも熱いところはけっこうそっくりで、木山を信頼してたり、友だち想いだったり、自信家だったり、そのくせ「俺たちにはお前が必要なんだよ!」なんて言ってしまうまだまだ子供な面があったり、友だちだと心強い存在だなあと思った。
そしてやっぱり中河内くんのダンスは素敵でした。冒頭のヒップホップも格好良かったけれど、新体操のしなやかな動きとか、指先まですべての身体のラインとか、少なからずバレエと共通するものがあって、ああ~~中河内くんだあ!と思いました。
中河内くんと言えば、特典の稽古密着映像で、「バック転生まれて初めてです」と言っときながらすんなりとやってのけちゃう身体能力の高さ!(笑) なんていうの、補助ありだったし運動得意な人は割とできるものなのかもしれないけれど(一人で倒立もできないわたしには想像もつかない)、できるできないじゃなくて、手の指先から足のつま先までめっちゃ綺麗な線で弧を描いてたの!なにあれ!ほんとに初めて?(笑)
良知さんは怖い怖い言いながらバック転やってたけど(言いながらもできてたけど)、手鹿倒立とかよくわからん技を自ら編み出す中河内くんのことだから(笑)、あんまりそういう面での怖さってないのかなー。身体動かすことに関しては探究心というか好奇心というか、強そうだしね。いやはや、ダンサー体質ですなあ。
あと、相馬くんがなかなか補助なしでバック転できなくて、みんなが見守る中練習してるときに、中河内くんが横でアドバイス入れてたり、激励してたりしてて、ここでも、ああ、中河内くんだなあ、ってしみじみ。教えることが好きなんだよね。稽古場で中河内くんが相馬くんに「ふたりでやってみよう」と声をかけて、ふたりでツーバックを見事成功させたときも、なんかもう感動、感動。本編の演技で6人全員のツーバックを観た後だったけれど、こうやっていっぱい練習してできるようになったんだなあとか、中河内くんの兄貴肌とか、それを成功させた後の周りのキャストさんの盛り上がりとか、熱いなあ、いいなあ!って。
あーパンフほしい。パンフは実際に観に行ったものだけにしようと思ってたんだけれど、インタビューが読みたいから、ほしい。池田屋チェックインも観に行ってないのにDVDと一緒に買ったからね、インタビュー読みたくて(笑)
特典映像の感謝祭の模様、おもしろかった~。だいぶん端折られてるだろうからちょっと残念。特典なんだから全部入れてよー。(笑)
細貝くんの稽古場のスリッパで帰宅未遂事件とか、それだけでもう笑ったのに、リアクションとか、切り返しが最高(笑) あと良知さんの常にタンクトップ事件(笑) 「良知さん、俺きょうタンクトップ忘れちゃったんですよー」「おう、何色がいい?」って(笑)どんだけ持ってきてんの(笑)
ムードメーカーNo.1に選ばれたときとか、三者インタビューで三上くんに付き合いたいキャストに選ばれたときとか、いちいちドヤ顔する中河内くんがかわいい。(笑)
はー。とにかく、満足でした。舞台「タンブリング」。vol.2とvol.3も観てみたいな。vol.2は菅田くん主演で、vol.3は柳下くん主演‥まあ、vol.3は、ちょうどいま公演中なんだけども。明日から東京凱旋だよね、いいなー。中河内くんゲスト出演するし‥‥。
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